- 浪江町の人口と居住者数はどれくらいですか?
- 浪江町の人口は16,102人(男性7,948人、女性8,154人)で、世帯数は6,763世帯です。そのうち居住人口は、1,827人、1,146世帯となっています。(令和4年2月末日現在)
- 浪江町内の空間線量はどれくらいですか?
- 町内居住地域の線量は毎時0.05~0.55マイクロシーベルトです。日本の基準では一般の年間被ばく線量を1ミリシーベルト以内と定めており(国際基準では年間20ミリシーベルト以内)、毎時換算では0.23マイクロシーベルトとなり、町内の多くの地域は生活するには全く問題ないレベルとなっています。
- 事業所の再開状況はどうなっていますか?
- 震災前に約1,000あった事業所のうち、現在町内に戻ったのは約2割となっています。
- 買い物環境はどうなっていますか?
- 町内で食料品や一般生活雑貨の買い物ができるのはイオン浪江店、道の駅なみえ、まち・なみ・まるしぇやコンビニエンスストアなどがあります。日々の生活に困るようなレベルではありませんが、町内だけで生活に必要とされるすべてを調達することは難しいのが現状です。ただ南相馬市(車で30分程度)など近隣地域にもお店はたくさんあるので不自由を感じることは少ないと思います。
- 交通事情はどのようになっていますか?
- 浪江町には国道6号線、114号線、常磐自動車道、JR常磐線など主要幹線があり町内外からのアクセスは良好です。
JR常磐線は在来線が1時間に1本程度の運行。特急は上下3本が停車します。路線バスは日中の運行はありません。また町内の交通手段はレンタカーと観光タクシーがあり、EV自動車による無料の送迎サービスである”スマートモビリティ”事業の実証実験が1/7~2/4の約1か月間実施されました。実証実験の結果を踏まえて今後のさらなる運用が期待されています。
- 住宅事情はどうなっていますか?
- 空き家バンクなどに掲載されている売却物件・賃貸物件はそれほど多くないのが現状ですが、だからと言って何もない訳でもありませんので、地元不動産会社など含めご相談頂けると幸いです。
- 医療機関はありますか?
- 町役場敷地内に診療所が1か所、町内に歯科医が1か所あります。また車で30分の南相馬市には大きな市立病院もあります。
- 小中学校はありますか?
- 町内には小中一貫校のなみえ創成小中学校が新たに開校しています。
- 周辺の高等学校を教えてください。
- 現在開校している高校は、相双地区内ですと南相馬市に3校(小高産業技術高校、相馬農業高校、原町高校)、相馬市に2校(相馬高校、相馬東高校)、新地町に1校(新地高校)、広野町に1校(ふたば未来学園)があります。また、令和4年4月より相馬東高校と新地高校が合併し、新たに『福島県立相馬総合高等学校』が開設となりました。
- 今後の浪江町の整備計画を教えてください。
- 新たに浪江駅西側に介護関連施設、地域の交流施設、子どもの屋内あそび場、屋外運動場を備えた『ふれあいセンターなみえ』が完成する予定であり、令和4年度より供用開始となります。また、2024年以降、浪江駅前を中心とした開発計画が進行中であり、交流機能、商業機能、住宅機能などがコンパクトに集約された街が誕生する予定です。(因みに設計は国立競技場を設計した隈研吾さん。)
- 現在の浪江町内の主な産業を教えてください。
- 震災前から基幹産業でありました農業、漁業が再開しています。農業では玉ねぎ、エゴマ、トルコギキョウ(東京オリンピックのメダリストに贈るブーケに採用)、ストック、カラーなどの野菜類や花の栽培、水稲栽培が主に行われています。漁業ではシラス、カレイ、ヒラメなどの水揚げが多くあります。
- 仕事はすぐに見つかりますか?
- 業種にもよりますが、町内の多くの事業所が人員不足となっており、ハローワークの求人情報にもかなりの数の募集が出ています。工業団地に新しくできた企業もあり、最先端技術の企業で働くことも可能です。
- 移住して一番困ることは何ですか?
- 買い物場所と医療機関が十分ではないことです。ほとんどの方は町内施設と合わせてお隣の南相馬市にあるお店や医療機関を利用しています。
- 町の楽しみは何ですか?
- ハード面ですと町内で現在楽しめる場所は道の駅やまち・なみ・まるしぇなどかなり限られています。浜通りという少し広い範囲で見れば、いわき市から新地町まで大型商業施設や水族館、アクティビティや直売所など、楽しめる場所が豊富に揃っています。しかし浪江町の本当の楽しみはハードではなく"人"です。町内にはゼロからイチを作り出そうとしている面白くて元気な方がたくさんいらっしゃいます。
- 浪江町に進出した企業はありますか?
- 新しい産業団地に福島水素エネルギー研究フィールド、福島高度集成材製造センター(FLAM=ウッドコア)などが進出しています。今後、脱炭素化を見据えた米を原料としたプラスチック製造会社のバイオマスレジンホールディングスなども進出することが決まっています。